« 激渋食堂。 | トップページ | 直帰。 »

2016年11月 8日 (火)

ブラック。

立ち呑みでTVのニュースを見ていたら、見慣れたビルの映像が何度も流れた。自分が初めて就職したデザイン事務所は、初任給が交通費込みで確か7万6千円だったと思う。最初は何をしたらいいのかわからなくて、一日中他の人の仕事を見ているだけだった。夕方の5時頃には社長や上司は出て行って、8時過ぎくらいに帰って来るのだけどその間はやる事が無くて、ただひたすらボーっと帰って来るのを待っていた。それから終電まで仕事をして帰る毎日。数日してわかった事だが5時過ぎに毎日出て行くのは、事務所の下の居酒屋でガソリンを注入していたと言う事だった。

家賃1万円の4畳半一間で共同トイレのアパート、電気代とガス代に定期代を払ったらとてもじゃないけど年金や国民保険料等払えなかったので未納。今の様に牛丼とかが安かったら良かったけど、当時はそんなに安く食べる所も無かったので、ほとんど昼飯は抜きで昼休みは近所の公園で時間潰しをして過ごした。休みの日にはアパートの近所のパン屋さんでパンの耳をタダでもらって食事の足しにしたりした。銭湯は高いので週に2〜3回、後は洗面所で頭を洗ってタオルで体を拭いていた。

2〜3年すると仕事も慣れて、何軒かクライアントを任される様になり、そうなると忙しくて今度は終電に間に合わなくなり会社に泊まる事も度々。もちろん少しは給料も上がったので、夜中の2時頃に同じ様な知り合いの事務所に電話をしてそんな時間から明け方までやっている安い居酒屋に飲みに出て、5時頃にまた事務所に戻って仮眠してまた仕事をしていた。そんな生活をしていても、仕事に関してはいっこも不満は無かった。好きな仕事で認めてもらう事が嬉しかったから、給料が安かろうが労働時間がメチャクチャだろうが気にはならなかった。

元々我々の業界は今で言うブラックそのもので、今も昔もそう変わる事は無いと思う。いいアイデアが出なかったり、仕事に納得がいかなかったらいつまでたっても帰れないし。作業自体はアナログからデジタルに変わって自分達の仕事は少し楽になったが、デジタル化して別の業務も増えているのも確かにある。自分が若い時はそんな時代だったし夢を持って頑張れていたのだけれど、今の時代はちょっと違うのかもしれない。あの頃は働いているのが楽しくて仕方なかったのだけどな。あの問題で業界も今後どう変わっていくのだろうか、、、。

|

« 激渋食堂。 | トップページ | 直帰。 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

同じようなことを僕もやってましたねぇ、朝まで仕事するのが当たり前みたいな。業界も上手いか下手かで二分されていましたし、現在みたいに糞みたいなのが生き延びられる時代ではありませんでした。中途半端でも生きられるんですね。しかしあのビルの住人たち、何を勘違いしているのか傲慢な輩が多くて、出来るならお付き合いしたくないですわ...。

投稿: Carlos | 2016年11月 8日 (火) 10時25分

業種は違いますが、電話とFAXしかなかった時代に比べると、仕事の量と求められるスピード、そして品質がもう異常なくらいUPしている気がしますね。ITの進歩はヒトを不幸にしているようなカンジです。

投稿: ロラおとこ | 2016年11月 8日 (火) 10時33分

昔話しするときり無いですけど、やっぱり同じですわ。というか、前の会社をやめるまで残業時間100時間なんて甘っちょろいもんでしたもんね。
幸か不幸か今はいつ帰ってもOKです。仕事ないもん(笑)

投稿: さかじい | 2016年11月 8日 (火) 11時48分

● Carlosさん、こんにちは。
あの頃はみんな同じ様に仕事していましたね、、、。
ウチはもうあのビルとの関わりは、ほとんどありません。

投稿: uechicchi | 2016年11月 9日 (水) 09時32分

● ロラおとこアニキ、こんにちは。
確かにどの仕事も同じ様に変化してきていますね。
デジタルとネットのスピードに少し疲れてきましたよ。

投稿: uechicchi | 2016年11月 9日 (水) 09時37分

● さかじいアニキ、こんにちは。
デジタル化のおかげで残業は無くなったのですが、
仕事もすっかり減ってしまいました(泣

投稿: uechicchi | 2016年11月 9日 (水) 09時39分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1814730/68307834

この記事へのトラックバック一覧です: ブラック。:

« 激渋食堂。 | トップページ | 直帰。 »